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「鳥さん、お空を飛んでるね」

昨日のことです。

お天気のいい夕方で、家族で境内の散歩をしていたら長女が何かを発見。

それは亡くなったスズメさんでした。

本堂の屋根では、毎年のようにスズメが子育てをしていて、今時期は可愛らしい雛の鳴き声がきこえてきます。

倒れていたのは親スズメのようでしたが、お父さんかお母さんが帰って来ず、小スズメはきっと心配しているだろうなぁ、そして、親スズメも心残りだっただろうな、と悲しい気持ちになりました。

木の根元を掘って、スズメを埋葬してあげました。

長男が摘んできた野花をお供えして、家族みんなで手を合わせました。長男は、何かスズメさんが好きな食べ物も置いてあげたい、と「好物って虫さんかな…」と悩んでいるようでした。

そして、今朝のこと。

幼稚園と保育園にバタバタと出かけていく、いつもなら忙しない時間帯ですが、玄関をでて子供たちが一番に走っていくのは、スズメさんのお墓。

二人で並んで手を合わせている姿に、弔う、という気持ちが自然に湧き出ているんだなぁ、と、じん、ときました。

さらに、長女の「鳥さんお空を飛んでるね!」の発言。彼女の目には、本当に、空を自由に羽ばたくスズメさんの姿が見えているようでした。

「そうだね、きっと天国のお空で楽しく飛んでいるね」と返した母でしたが、昨日からの出来事、そしてそれを通じて出会った子供たちの言葉や気持ち、すべてを尊く感じました。

 

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