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お袈裟を縫いませんか

お袈裟を縫う会の初回は、お袈裟についてのお話し会でした。

単にお坊さんがまとう衣服ということだけにとどまらず、講師の石上公望老師のお袈裟との出会い、縫うに至った等身大のエピソードにはじまり、お袈裟のなりたちから構造、お袈裟を縫うという営みの意味をじっくり1時間、お話しいただきました。

最後には手縫いの袈裟を手に取って、美しく見せようと作ったものではない美しさに皆が息を飲む。ほんと、すごい。

その様子は現在、BOTANさんにお願いして編集いただいております。

今回参加できなかった方、次回以降参加をご希望の方は、是非一度ご覧ください!
また公開できるようになりましたらお知らせいたしますね!

特に今回のお話で私が印象的だったのは、
「色気をださない」
ということ。

「この生地の色ならこの色の糸ならかっこいい」とか
「遠山(模様)はこういう風に配置したら見栄えする」とか
お坊さんなら
「手縫いの袈裟だから、俺はブッダの教えに正しく生きている!」
などと、まさに煩悩…笑

人に良く見られようと、自分を大きく見せようとしてしまいがちな、私という煩悩を何度も手放しにしていく。お袈裟を一針一針縫い進めていくことは、そういう「行(ぎょう)」であるということを学びました。坐禅もまったく同じだと思っています。

第一、お袈裟の布や色味を与えてくれた樹木にはそんな色気はまったくないのに。私という人間だけはなぜこんなにも、相手を意識しすぎて不自然に生きようとするのだろう。

この会では、参加者とともに「行(ぎょう)」として一枚のお袈裟を縫いあげることを目的としています。仏教というと知識だけで分かったつもりになってしまいがちですが、「行」をとおして仏教書をひもとくと本当の理解ができる。

ただ、本来そんなブッキョウというものなんてそもそもないので、お袈裟を縫うことを通して、山川草木の延長としての私という存在を受け止めることができたらと思います。

【次回以降の日程】
5月9日(木)朝9時~夕方4時
6月20日(木)  〃
※7月はお休みです。8月以降の日程は改めてご案内いたします。
ご都合のつく時間帯にお越しください。部分的な参加で大丈夫です。

○ 一枚のお袈裟を参加者全員で手縫いすることを目的としています。
○ 部分的な参加でも大丈夫です。一針だけでも大丈夫です。
○ 参加条件は、初回のお話を聞いていただくことです。初回参加できなかった方には映像をご覧いただきます。

【進め方】
・ご都合つく時間帯に来ていただいて縫い方を教わって帰り、次回までに各自が担当箇所をご自宅で手縫いします。
・ご自宅で縫っていてわからないところあれば、石上公望さんに直接zoomやメールなどで聞いていただくことができます。
・一日参加される方はお弁当や飲み物を各自ご持参ください。

【持ち物】
持ち物の詳細はまた追ってお知らせいたします!裁縫道具なんてない、という方も、こちらで貸し出しできるものもありますので、ご安心ください。

【お申込み】
参加ご希望の方はDMあるいはお電話(0138-73-2032 / 住職 髙橋)ください。

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