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お供物について その3

今回は、お墓やお仏壇・お位牌の開眼供養(かいげんくよう)や魂抜き(たましいぬき)などの特別なお参りの際に、何を準備をしたらよいのかをお伝えいたします。
 
■ 開眼供養とは?
開眼供養(かいげんくよう)というよりは、「魂入れ(たましいいれ)」と言う方が親しみがあるかもしれません。そのままでは彫像でしかない仏像に、礼拝対象である仏様としてのいのちを吹き込む儀式です。お仏壇のご本尊様だけではなく、お墓やお位牌にも行う「魂入れ」。どんなお供え物を準備すればよいのでしょうか?
 
 
開眼供養に準備するもの

◇ お位牌の開眼供養
お位牌(いはい)の魂入れには、特別な物を準備する必要はありません。いつものお参りのように、以下の7つの物をお供えしましょう。
お花・お香(線香)・火(ロウソク)
お菓子・果物・お霊供膳(れいくぜん)
積み団子(一対)
 
◇ お墓・仏壇・仏像の開眼供養
お墓お仏壇仏像の開眼には、上に記しました7つの基本的なお供え物の他に以下の6つを準備しましょう。
お供え餅
ー 紅白のお餅を用意しましょう。
乾菜(かんさい)
ー コンブ・シイタケ・麺類など。
袋詰めのままで。
生菜(しょうさい)
ー 旬の野菜を三種。
ネギ・ニラ・ニンニクなど
匂いの強い物はお控えください。
小筆・墨汁
ー 未使用の物を選びましょう。
コップ
ー 水を入れておきましょう。
※  お墓での開眼供養の場合、お霊供膳は、たとえばお弁当箱に詰めておくと、お参りの後にみんなで分けるとき、清潔な状態で召し上がっていただくことができます。
 
 
魂抜きに準備するもの
お墓やお仏壇・仏像などが礼拝対象としての役目を終えるときに行う儀式を「魂抜き」と言います。  7つの基本的なお供物の他に、お供え餅も準備しましょう。
 
 

***「広徳寺通信 第10号」(2011年3月発行)より

※ 仏事に関しては、北斗市広徳寺(曹洞宗)のお檀家さま向けに書かれたものです。仏事のやり方は、地方やお寺、宗派などによってもまた変わってくるものです。わからなければ是非、自分のお寺の和尚さんに聞いてみてください!きっと、こころよく教えてくれるはずです。

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