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子ども食堂が再開されました

「私らは人に笑いを与えるんが仕事やけど、
お坊さんって結局人に何を与えるんやろ」

むかし狂言師の友人に尋ねられたことが今でも心の奥底で反芻されている。

*

昨日、お寺を会場にコロナ以前ぶりの「子ども食堂」(地域食堂まんまる)がひらかれた。
9人の子どもたちは木幡シェフ(調理してくれた人をシェフと勝手に呼んでいる)の作ってくれたキーマカレーを一緒に食べた。私もまぎれて一緒に食べたのだが、おいしかった。

ほんとうにおいしかった。

(朝昼兼用だったり、お菓子だったりカップ麺だったり、そういうことを聞くから、お寺に行けば何か食べれる)

そういう場所づくりを理想としてひらかれたものだったが、
いざ一緒に食べると、小学生のときが思い出され、
同じものを食べている姿がクラスメイトのようで、
たのしかったし、おいしかった。
そのあと、私は所用で抜けたけれど、
裏の池でどじょうをさがしたり、
ハンモックで遊んだり、
栗をひろったり、
鬼ごっこやかくれんぼをして遊んだらしい。

*

「お坊さんは結局人に何を与えているのか」
あるいは「与えられているのか」
解のない問いこそ、私を時に立ち止まらせ、前に進ませる、
エネルギーとしてある。

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