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今日はどんな春に出会うでしょう

雨水となったので、本堂の玄関にお雛様を飾りました。
お寺は彩の少ない場所ですが、
一年でこのときだけは華やかです。
7歳と3歳の娘たちと一緒に準備しました。
雨水とは、降る雪が雨へと変わり、
氷が解け出すころのこと
(白井明大『日本の七十二候を楽しむ ー旧暦のある暮らしー』)
カレンダーが4月になったから春になったのではなく、
雪がすっかりなくなったから春になるのではなく、
真っ白な雪原、
朝方氷点下であったとしても、
気がつけば朝もじょじょに明るくなり、
鳥の鳴く声も聞こえて来ました。
いろんな条件が複雑に絡み合い、
春がそこここに立ち現れます。
生も一時のくらゐなり、死も一時のくらゐなり。
たとへば、冬と春のごとし。
冬の春となるとおもはず、
春の夏となるといはぬなり。
(道元禅師「現成公案」)
今日はどんな春に出会うでしょうか。
今日も一日心穏やかに過ごせますように。

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