年を重ねても元気な方には、お話好きな方が多い気がします。
もちろん、耳が遠くなるとなかなか会話になりませんが、
目の前の人に心開いている、というのは大切なんだな、と実感します。
90を越えたハナさんというおばあちゃんは、
人間ばかりでなく、花にも月にも松の木にも話しかけます。
よくお寺の境内の松の木をさすりながら、
「松さん、松さん、寒いのにえらいね」
また、カラスが庭に飛んでくれば、
「カラスさん、カラスさん、今日は美味しいものは食べれたかね」
月がでれば、
「お月さん、お月さん、今あなたはどのあたりかね」
新聞をくまなく読み、気になった記事をノートに書き、
いつも笑顔のハナさんでした。
今日も一日心穏やかに過ごせますように。