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秋来ぬと目にはさやかに見えねども

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ 驚かれぬる
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季節外れの歌かもしれませんが、
季節がうつり変わるのを感じるとふと、
思い出す歌です。
「秋はまだ来ないと目にははっきりと見えないけれど、吹く風の音に秋の訪れをかんじ驚かされる」
今でしたら、「冬きぬと」でしょうか。
雪はまだなく、冬ともいえないが、冬の訪れを夕暮れの空ゆく雲の陰影の深さにかんじます。
冬、という何か特別な実体があるわけではなく、
でも、たしかに、そこに感じる。
仏、と私たちがいうときと何か似たものを感じます。
目を通して認識されるものばかりがすべてではない。
今日はどんな、「冬」に出会えるでしょうか。
どうぞよい一日をお過ごしください。

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