水鳥の行くも帰るも跡たえて、
されども道は忘れざりけり
永平寺を開いた道元禅師の和歌です。
福島さんの落ち葉集めの作務(さむ)の姿を見ていてこの歌を思い出しました。
せっせと。たんたんと。
落ち葉は集められ袋に入れられていきます。
そこには何のてらいもなく。
仏(ほとけ)の道、仏道(ぶつどう)という決まった道があって、そこを歩むのが修行ではなく、目の前に落ち葉があってそこに手がすっと伸びるところに、仏がありその営みを仏道というのでしょうか。
飛ぶ鳥の空には道はなく、
飛んだ後には痕跡すら残らず、
それでも鳥は
飛ぶ方向と羽ばたかせ方を十分に知っている
どれだけ飛ぼうとも
偉ぶらず
何度目かだなんて覚えもしない