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坐禅はムズカシイ?

【Zazen Is Difficult? 坐禅はムズカシイ?】
::坐禅会の茶話会より::
春らしい穏やかな一日となった北斗市。
桜もつぼみがほころびはじめました。
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今日の坐禅会には4名の方が来てくれました。
一人は初めての方。
「どうでしたか?」
20分2回の坐禅が終わって尋ねると、
「足が痛かった」
と率直な感想。
はじめてだと、
慣れない姿勢なので
どうしても足に痛みを感じてしまいます。
お寺では、慣れない方を対象としていますから、
20分以上は座らず
痛み始めた頃に終わるように心がけています。

では、「坐禅はむずかしかったですか?」
と尋ねると
「うーん。わからない」
これも、素直な感想だと思います。
なかなか、つかみどころがないのが坐禅の特徴。
なぜかって、ただ座っているだけですから。
それでも、足の痛みにもぞもぞしたり、
この姿勢で良いのか、
今何時ころだろう、
あ、明日までにアレやらなくては、
なんて、次第に思考は横すべりしていき、
座ることがだんだん苦痛になっていく。
「じゃあ、坐禅ってのは難しいのか?」
それは以前、副住職がフランスのとある禅道場で
議論になったこと。
一人のお坊さんがこう言ったのを記憶しています。
Zazen is not difficult, but I am difficult.
「坐禅は難しくない、”私”がムズカシイ」
坐禅はただ座るだけですから、
そこに何かしら苦痛や困難を感じるとすれば、
邪魔しているのは自分自身。
「ここじゃないどこか」
そんな心が人間の心の流れにあります。
「ここじゃない他のどこかがきっとよりよい」
常にモノタリナイ自分。
坐禅していても、
この姿勢よりももっと楽な姿勢があるはずだとか、
ただ座っている自分自身に満足できずに、
ジタバタしはじめる。
モゾモゾする。
「ここ以外に他に自分はいない」
坐禅という姿を通して、
そういうシンプルな自分自身に向き合います。
来月は5月17日(日)です!

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